研究課題/領域番号 |
16K15859
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
社会系歯学
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研究機関 | 神奈川歯科大学 |
研究代表者 |
松澤 直子 神奈川歯科大学, 歯学部, 特任講師 (70277911)
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研究分担者 |
小松 知子 神奈川歯科大学, 大学院歯学研究科, 講師 (20234875)
李 昌一 神奈川歯科大学, 大学院歯学研究科, 教授 (60220795)
小野塚 実 神奈川歯科大学, 歯学部, 名誉教授 (90084780)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 口腔機能 / 摂食嚥下リハビリテーション / 活性酸素種 / 酸化ストレス / 唾液 / 核磁気共鳴法 / fMRI / 活性酸素 / 摂食嚥下機能 / 舌運動機能 / 認知機能検査 / 電子スピン共鳴法 / 嚥下体操 / 活性酸素消去能 / 認知症 / 脳血管障害 / 唾液タンパク質 / 軽度認知障害 / 神経認知検査 |
研究成果の概要 |
20歳以上50歳未満の要介護度の高い脳血管障害後遺症患者と認知症患者において口腔機能訓練である嚥下体操前後において活性酸素種を減弱する抗酸化活性の増加が確認したが、50歳以上の患者では確認されなかった。すでに活性酸素種産生が亢進した高齢患者においては、嚥下体操によっても十分な抗酸化システムのバランスの回復が難しい可能性が確認された。したがって、早期の口腔機能訓練の重要性が示唆された。 さらに、健常ボランティアに対して、fMRIを用いて、摂食・嚥下運動に関わる口腔機能訓練について脳活動の賦活部位を確認した。本研究プロジェクトにより、高次脳機能の改善による口腔機能訓練の重要性が確認された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
認知機能を含めた高次脳機能障害は、脳血管障害、認知症、パーキンソン病、その他の様々な疾患で出現する症候である。本研究は摂食嚥下リハビリテーションである嚥下体操の効果がもたらす認知機能増進を目指した神経科学的解明を目指すものである。 今回の研究成果として、高齢者の嚥下体操の有用性をESR法による唾液の抗酸化能の測定により評価した。さらにfMRIによる口腔機能と高次脳機能との関連性を解明するための糸口を確認できた。認知機能と脳活動を直接結びつけるシステム的な研究は、今後の研究戦略で認知機能のヘルスプロモーションに果たす摂食嚥下関連器官の役割を国内外に発信するための一歩として、社会的意義は大きい。
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