研究課題/領域番号 |
16K15974
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
高齢看護学
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研究機関 | 日本赤十字豊田看護大学 |
研究代表者 |
村瀬 智子 日本赤十字豊田看護大学, 看護学部, 教授 (80210037)
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研究分担者 |
村瀬 雅俊 京都大学, 基礎物理学研究所, 准教授 (10182122)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 精神看護学 / 失敗学 / 教育方法 / 自己・非自己循環 / メタ認識的学習 / 未来共創 / 失敗経験 / 未来創成学 / 自己・非自己循環理論 / 教育学 / 科学教育 / 看護学 |
研究成果の概要 |
初年度は、学際的観点から文献検討を行い、「学びと遊びの原点に迫る―自己・非自己循環理論の視点から-」と「失敗から学ぶ教育方法の開発」について発表を行った。次年度からは、看護学生、看護師、教員の三者に対して半構成的面接法を用いてデータ収集を行った。 最終年度は、データを質的分析により統合し、精神看護学における学習上の失敗体験が成功体験へと変容する教育方法のモデルを構築し、その成果を共同研究者と共にまとめ、『未来共創の哲学―大統一生命理論に挑む』(言叢社, 2020)を発刊した。また、初年度から年1回のペースで「こころの病とこころの癒し」に関する学際的シンポジウムを全3回開催した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
精神看護で用いられる癒しの技は、個人の経験知に埋もれ、言語化されにくい目に見えない技である。そのため看護学生は、これらの癒しの技について表面的理解に留まりやすく、精神障碍をもつ人への看護援助の意味を十分理解することが難しい。そのため、学生は看護援助の意味を十分に理解できないまま、実習体験を失敗体験として捉えがちである。 このような教育現状の中で、本研究で構築された失敗から学ぶ精神看護学の教育方法のモデルは、失敗させない教育から失敗から学ぶ教育へのパラダイム転換の可能性を広げる意味で学術的・社会的な意義がある。現在の正解を求めるような教育上の課題の解決を可能にすると考えられる。
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