研究課題/領域番号 |
16K16073
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
認知科学
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研究機関 | 首都大学東京 |
研究代表者 |
坂野 逸紀 首都大学東京, 人間健康科学研究科, 日本学術振興会特別研究員(PD) (00707440)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 認知科学 / 実験心理学 / 統計的要約 / 予測的知覚 / 身体運動 / 実験系心理学 |
研究成果の概要 |
本研究は,視覚特徴間の相関関係に対するヒトの知覚について明らかにしたものである。当初の目的,すなわち自己運動下での視覚的予測としてどのような統計構造が用いられるか,その候補を検討する上で得られた成果は意義を持つ。ここでは,画面内に瞬間呈示される刺激の特徴間の共変関係を正しく知覚できるのかが検討された。刺激として用いられたのは正弦波縞を模様とする円であり,サイズ・位置・縞の方位情報を特徴として有していた。このうち2特徴の相関関係を操作し,それらへの感度を測定した。その結果,相関関係の知覚は位置情報の関与するものに特化していること,その傾向は注意資源の制約によっては説明できないことが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
成果は,本研究の当初の目指すところであった統計構造の予測研究にどのような刺激を用いればいいかを決めることに有用なものである。別の観点からも,本研究成果は意義深いものである。第一に,統計構造知覚のメカニズムを考える良いヒントとなる。第二に,データの視覚表現という応用的見地からも有用である。相関関係を視覚的にどのように表現するか,そのデザインに制約を与えることに貢献しうる。
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