研究課題/領域番号 |
16K16107
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
ヒューマンインタフェース・インタラクション
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研究機関 | 京都産業大学 |
研究代表者 |
永谷 直久 京都産業大学, 情報理工学部, 准教授 (10636418)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 嗅覚知覚 / 受動的嗅覚 / 前後鼻腔経路刺激 / ニオイ源定位 / 昆虫行動解析 / Olfactory Perception / Orthonasal olfaction / Retronasal olfaction / 身体性 / ニオイ追跡 / 呼吸サイクル / Animal behavior / 認知科学 / 感覚拡張 / ヒューマンインタフェース |
研究成果の概要 |
本研究は,何故ヒトは鼻腔および感覚受容器の嗅球が左右に1対あるのにも関わらず立体的に知覚できないのか,という問に端を発した嗅覚知覚メカニズムの解明するための研究を行った.研究成果から,ニオイの識別や認識において呼気経路が影響すること,左右の鼻腔への提示の時間差が混合臭のニオイ要素の嗅ぎ分けに影響することなどの知見を得た.また,ニオイ源定位に関して,視覚的な情報がない条件下でのニオイ源の定位においては風の方向の影響は小さく,手で扇ぐといった身体的動作や頭部の向きがニオイ源の知覚位置に影響を及ぼすという知見を得た.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果の意義は,混合臭の構成要素の嗅ぎ分けにおいて左右の鼻腔に対する提示時間差が影響することを明らかにした点である.これまで学術的裏付けはなされていないが,種々の異なるウィスキーを味ではなくニオイを元にブレンドするウィスキーのブレンダーはニオイを嗅ぐときに,まずは片方の鼻腔で嗅いだ後に両方の鼻腔から嗅ぐことでニオイをより豊かに知覚することができるという経験則を支持する結果であり,本研究の成果をもとにニオイを知覚しやすいグラスの開発などへの応用が期待される.
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