研究課題/領域番号 |
16K16140
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
感性情報学
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研究機関 | 京都工芸繊維大学 |
研究代表者 |
田中 一晶 京都工芸繊維大学, 情報工学・人間科学系, 助教 (70721877)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 感情推定 / 社会的存在感 / ロボット / エージェント / 感情表現 / ヒューマンエージェントインタラクション / 混合主導対話 / 主導交代 / ソーシャルプレゼンス / 表情 / 一体感 / 遠隔操作 / テレプレゼンス / ヒューマンセンシング / ヒューマンコンピュータインタラクション / 知能ロボティックス |
研究成果の概要 |
ユーザの振る舞いから感情情報を推測し,それに基づいてサービスを提供するためには,感情推定が十分に行えるレベルの感情表出を喚起する必要がある.まず,1人の作業および2人での協働を観察したところ,1人では十分な感情表出が行われないが,2人では感情表出の対象がいることにより,その時々の状況(熱中や行き詰まり等)に応じた感情表出が行われたため,ラバン行動分析により高い正解率で感情推定を行うことができた.この感情推定を人とエージェントとの協働においても可能にするため,エージェントの社会的存在感(人らしい性質が感じられる度合)を強化する振る舞いや感情表現について多角的に検証した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では,共同作業における人の感情推定手法,ロボットやCGキャラクタの社会的存在感を強化し,人から感情的・社会的な反応を喚起する手法を提案した.これにより,人の感情表出を喚起するメカニズムの解明,ヒューマンセンシングと知能システムの分野の融合が促進されることが期待できる.また,近年ではAIスピーカ等の音声アシスタントに話しかけることへの抵抗感がその普及の妨げとなっているが,本研究成果を応用することでその抵抗感を低減できる可能性がある.さらに,客の感情に応じて商品を勧める店員ロボットや,気持ちをくみ取る介護ロボット等,様々な分野で活躍するロボットに本研究成果が応用されることも期待できる.
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