研究課題/領域番号 |
16K16187
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
環境動態解析
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研究機関 | 国立研究開発法人国立環境研究所 |
研究代表者 |
山川 茜 国立研究開発法人国立環境研究所, 環境計測研究センター, 主任研究員 (00720286)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 大気中水銀 / 水銀同位体分析 / CHAAMS / MC-ICP-MS / マルチコレクター誘導結合プラズマ質量分析計 / 環境化学 / MDF / MIF |
研究成果の概要 |
水銀は地球規模に広がる汚染物質である。大気中水銀の循環について理解を深めるためには、発生源の特定が重要である。本研究は、発生源および動態調査のトレーサーとしてその有効性が期待されている水銀同位体比を利用し、沖縄県辺戸岬のガス状原子状水銀(GEM)についての取得を試みた。 その結果、GEMの水銀同位体比に季節変動があり、GEMのδ202Hg値と、夏季のCOおよびPM2.5濃度との間に明確な相関関係が示された。 後方流跡線や気象データとの解析により、GEMの発生源は沖縄以南にある可能性が示された。また本研究では、大気中水銀の端成分調査として自然発生源および人為的発生源の同位体分析を取得した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
水俣病を経験した我が国では、水銀による環境問題として「限定された地域の汚染」というイメージが強い。しかし近年は、水銀は様々な化学形態をとりながら、大気、海洋、陸域など複数の環境媒体へと汚染域を拡大する「広域汚染物質」という認識が広まりつつある。将来拡大するかもしれない水銀汚染への未然防止策として、水銀の排出・拡散の実態を明らかにすることは極めて重要な課題である。そこで本研究では、大気中水銀の定量および同位体分析に基づく排出源周辺および広域汚染の実態を調査し、水銀の環境動態について新たな知見を得ることを目的とした。
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