研究課題/領域番号 |
16K16195
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
放射線・化学物質影響科学
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
佐々 彰 千葉大学, 大学院理学研究院, 特任助教 (10738347)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | DNA修復 / リボヌクレオチド / 損傷乗り越えDNA合成 / ゲノム不安定性 / DNA損傷 / 突然変異 / ゲノム / 酵素 / 遺伝子 / 核酸 |
研究成果の概要 |
高エネルギーリン酸化合物 (リボヌクレオチド) はエネルギー産生の基質やRNA前駆体として生体に必須である一方、しばしばDNA複製中にゲノムに取り込まれる。リボヌクレオチドのDNAへの取り込みと蓄積はゲノム不安定化を引き起こし、重篤な疾患発症の引き金になると考えられる。本研究では、DNAに取り込まれたリボヌクレオチドが引き起こす突然変異とその抑制機構を明らかにすることを目的とした。その結果、ヒト細胞においてDNA中のリボヌクレオチドはDNAの広い領域を欠損させるような深刻な突然変異を引き起こし得る事、そしてリボヌクレオチドに対する変異抑制に働く代替修復機構を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
リボヌクレオチドのゲノムへの蓄積は、重度心身障害をもたらすAicardi-Goutieres症候群(AGS)の発症や細胞のがん化と深く関連している考えられる。DNAに取り込まれたリボヌクレオチドが誘発するゲノム不安定化とその抑制因子を明らかにすることで、疾患の発症メカニズムならびに生物の新たなゲノム制御機構の解明につながる。
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