研究課題/領域番号 |
16K16200
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
環境影響評価
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
アイツバマイ ゆふ 北海道大学, 環境健康科学研究教育センター, 特任講師 (90752907)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | フタル酸エステル / 第二次性徴 / 学童 / 化学分析 / 思春期 / 一斉分析条件検討 / 分析条件検討 / 環境疫学 / 健康影響評価 / フタル酸エステル類 |
研究成果の概要 |
思春期前の尿中フタル酸エステル類曝露による第二次性徴発来への影響を明らかにするため、北海道スタディの12歳調査票より、12歳時点の児の第二次性徴発来の有無を評価した。7歳の時に回収し冷凍保存していた児の尿検体よりフタル酸エステル類代謝物10化合物の尿中代謝物濃度をLC-MS/MSで測定した。 質問票の返送があった男児1305名のうち、陰毛あり24.7%、声変りあり23.3%、女児1222名のうち陰毛あり54.7%、胸の膨みあり76.5%であった。尿中代謝物のMnBP, MEOHP, MEHHP, MECPPは全ての児より検出され、MECPP,MnBP,MEHHPの順に高濃度であった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
フタル酸エステル曝露による児の思春期発来について日本人を対象に検討した研究は本研究が初めてである。研究代表者らは日本のDEHP曝露量は欧米より高いことを過去に報告したが、本研究対象者の曝露量は海外の先行研究と同程度であり、DEHPの一部のプラスチック製品への使用規制が曝露量の低減に貢献した可能性が示唆された。本研究期間で尿中代謝物濃度測定が必要サンプルサイズまで達しなかったが粗解析では12歳時点の第二次性徴発来の恥毛発育は同年代の中国およびドイツの研究と比較して遅く、今後も尿中代謝物濃度測定を継続し検討する必要がある。
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