研究課題/領域番号 |
16K16205
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
環境技術・環境負荷低減
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
窪田 恵一 群馬大学, 大学院理工学府, 助教 (50707510)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 微生物燃料電池 / 閉鎖性水域 / 底質改善 / 栄養塩採溶出抑制 / 底生環境 / 堆積物微生物燃料電池 / 栄養塩溶出 / 底質汚染 / 底質改善技術 / 環境 / 微生物 / 環境技術 / 土木環境システム |
研究成果の概要 |
本研究は、堆積物微生物燃料電池(SMFC)の底質からの栄養塩再溶出の抑制ポテンシャルの解明を試みた。SMFC適用により、窒素成分は2~3割程度、リン成分では1割程度、それぞれ再溶出の抑制可能であった。この再溶出抑制効果はSMFCの発電性能が影響し、高い発電性能ほど高い効果が得られたが、生分解由来のアンモニアなどは抑制効果が低くなる傾向が見られ、安定的な溶出抑制効果の発揮には発電性能の制御が必要であることが示唆された。また、再溶出しやすい水温30℃や再溶出しにくい水温10℃のいずれにおいてもSMFCの抑制効果が発揮された。長期的な運転においてもSMFCの栄養塩溶出抑制効果は維持されていた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
閉鎖性水域などで顕在化している底質汚染は底生環境に多大な悪影響をおよぼしている。なかでも汚染底質からの栄養塩類の再溶出は、更なる環境悪化を招いてしまう。本研究は、新規底質改善技術のSMFCの栄養塩溶出抑制効果に着目した。本研究成果より、SMFCは窒素やリンの再溶出の抑制が可能であることが示された。また、水温変化や長期運転による性能変化を明らかとし、実環境への適用の可能性を示した。SMFCは、底質改善のみならず栄養塩類の再溶出抑制も可能とし、複合的に底質環境の改善を可能とする新規の底質改善技術であり、閉鎖性水域などで生じている問題の効率的な解決に寄与することが出来る。
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