研究課題/領域番号 |
16K16225
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
自然共生システム
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研究機関 | 白梅学園短期大学 |
研究代表者 |
宮崎 佑介 白梅学園短期大学, 保育科, 講師(移行) (10721631)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 魚拓 / Citizen Science / 過去の生物多様性情報 / 博物館資料 / 種同定 / 釣り業界 / 時系列分析 / 市民科学(Citizen Science) / 魚類 / 自然史 / 分布 / 博物館 / 生物多様性 / 市民科学 / 遊漁者 / 魚類分類学 / 生物多様性情報 / オープンサイエンス / SNS / 漁労文化 / 保全 / 農林水産物 / 環境調和型農林水産 / 環境 / 生態学 / 民俗学 |
研究成果の概要 |
本研究では、これまで自然科学的・社会科学的な対象となっていなかった魚拓を、市民科学の観点から見直し、過去の自然史情報の有用性を示した。釣り業界、特に「釣具・釣餌店」及び「釣船」の店舗において所有されている魚拓情報を収集し、その属性情報に基づき統計解析を行った。この結果、釣り業界における魚拓の保有限界はおよそ50年で(急減は1985年から)、それ以上の時間が経過したものは喪失されていくことが示唆された。しかし、その他の施設等においては50年以上を経過した魚拓が保有されている可能性は依然として残っている。また、魚拓のみに基づく外部形態及びDNA解析による種同定も試行し、その可能性が明示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、現在では取得不可能な過去の生物多様性情報を、残されている市民が所有する資料・史料から発掘と再構築を試みたものとして位置づけられる。とりわけ、水圏生態系の不健全化の進行は地球レベルで起こっており、日本も例外ではない。不足する過去の生物多様性情報の充実と整理は、適切な生物多様性保全の施策や再生の目標を掲げるうえで欠かせない。 また、Citizen Scienceのプロジェクトでは、広域・大規模 データの取得を目的とするものが主体で、市民がその参加によって科学への貢献に繋がることを明確に意識されている。本研究では市民が科学的な貢献を意図しない生物多様性情報も科学に貢献し得ることを明示した。
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