研究課題/領域番号 |
16K16396
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
生体医工学・生体材料学
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研究機関 | 一般財団法人電力中央研究所 |
研究代表者 |
齋藤 淳史 一般財団法人電力中央研究所, 環境科学研究所, 主任研究員 (30714539)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 磁気刺激 / 脳・神経 / 細胞・組織 / リアルタイム計測 / 光ファイバー / シリコンプローブ |
研究成果の概要 |
磁気刺激による生体内での刺激誘発応答の閾値やメカニズムの解明を目的とし,実験動物(ラット)の脳深部神経活動を指標とした刺激誘発応答評価手法を開発し,脊髄への磁気刺激による刺激誘発応答の評価を行った。 本研究を通じて,強電磁界中でも神経活動をリアルタイムで検出できる計測手法やラットの脊髄を局所的に磁気刺激可能な小型の8の字型コイルを開発するとともに,脊髄への磁気刺激により誘発された体性感覚誘発電位(SEP)を脳深部領域より直接検出することに成功した。また,SEPは運動誘発電位(MEP)より低い磁界強度でも観察されることや,睡眠/覚醒下では閾値が変化することが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
磁気刺激法は,薬剤療法のみでは回復が期待できない重篤な神経疾患の治療等での有効性が確認されている。しかし,磁気刺激による生体内神経系での刺激閾値や興奮伝搬経路,異常な神経活動の発生メカニズムに関して未解明な部分も残されている。 本研究では,磁気刺激による刺激誘発応答を脳深部領域と末梢神経領域より同時かつリアルタイムで検出できる評価手法を確立することができた。今後,同手法を最適な磁気刺激法の確立に向けた刺激パラメータの探索や安全性評価,人体防護ガイドライン策定のための科学的根拠の収集といった研究に展開することで,新規磁気刺激法の開発や安全性評価に関連する多様な課題の解決に貢献できると考えている。
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