研究課題/領域番号 |
16K16402
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
生体医工学・生体材料学
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研究機関 | 静岡理工科大学 |
研究代表者 |
小土橋 陽平 静岡理工科大学, 理工学部, 講師 (60723179)
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研究協力者 |
荏原 充宏 物質・材料研究機構
李 千萬 大阪大学, 医学部
Narain Ravin アルバータ大学
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 機能性高分子 / ドラッグデリバリーシステム / バイオマテリアル / ナノゲル / ベンゾオキサボロール / benzoxaborole / ベンゾキサボロール / DDS / ゲル / 高分子 / 肺炎 / 抗菌性 / Benzoxaborole |
研究成果の概要 |
近年ホウ素を含有した5員環の低分子化合物であるbenzoxaborole誘導体に、抗炎症性を含め様々な薬効があるとして注目されている。しかしながら、薬物であるbenzoxaborole誘導体をいかにして病巣に送達させるかといった報告は皆無であった。本研究ではbenzoxaborole誘導体専用の高分子ナノ材料の開発に成功した。また開発した技術を適用し、肺炎の原因微生物の増殖抑制にも成功している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我が国の肺炎による死者数は12万人を超え、死因の第3位となっている。原因微生物としては、細菌、真菌、ウイルスなどが挙げられる。本研究では、抗炎症性を含め様々な薬効があるとして近年急速に開発が進められているbenzoxaborole誘導体と特異的に結合することが可能な新規高分子材料を開発した。Benzoxaborole誘導体の内包と放出を制御することができ、またナノ粒子などに加工することにも成功した。開発した高分子材料により肺炎の原因微生物の増殖抑制が認められ、これまでに実用化のためのプロトタイプを作成した。今後は肺炎治療薬のキャリアとしての製品化を目指し医工連携のもと研究を進めていく。
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