研究課題/領域番号 |
16K16427
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
リハビリテーション科学・福祉工学
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
本田 祐一郎 長崎大学, 病院(医学系), 技術職員 (40736344)
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研究協力者 |
沖田 実
坂本 淳哉
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 筋性拘縮 / 線維化 / 不動 / マクロファージ / 筋核 / アポトーシス / 筋収縮運動 / リハビリテーション / 電気刺激療法 / MCP-1 / 筋線維萎縮 |
研究成果の概要 |
筋性拘縮の発生メカニズムにおいてマクロファージの集積は重要な事象であり,その詳細な分子機構については検討課題となっていた.そこで本研究ではこの課題を解明するために,不動化したラットヒラメ筋におけるマクロファージの集積に関する分子機構を検索した.結果,不動に伴う筋核のアポトーシスがマクロファージの集積の発端として重要な役割を担うことが明らかとなった.そして,この成果を基に筋性拘縮に対するベルト電極式骨格筋電気刺激法(B-SES)を用いた強縮運動の生物学的効果を検証した結果,不動後早期からのB-SESによる強縮運動は線維化の発生を抑制し,筋性拘縮の発生予防対策として有用であることが示唆された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の特色は,筋性拘縮の発生に直接的に関わる標的分子を探索した点にあり,メカニズムを踏まえた治療戦略の開発につながる基礎資料として重要と考えている.具体的には,本研究の成果によって筋線維萎縮が先行して生じることが筋性拘縮の発生の分子シグナリングに寄与していることが明らかになり,筋線維萎縮の予防が筋性拘縮の発生予防対策につながる可能性が見出された.加えて,臨床において筋線維萎縮の予防対策として活用されている電気刺激誘発性筋収縮運動は,筋性拘縮の発生予防対策としても有効であることが示唆される.つまり,本研究成果は理学療法のエビデンス構築に大きく貢献すると思われ,その意義は大きいと考えている.
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