研究課題/領域番号 |
16K16432
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
リハビリテーション科学・福祉工学
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研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
岩本 えりか 札幌医科大学, 保健医療学部, 講師 (40632782)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | shear-wave elastography / arterial stiffness / arteriosclerosis / menstrual cycle / aerobic exercise / 剪断波エラストグラフィ / 動脈硬化 / 血管 / スティフネス / 機能的 / 器質的 / 血管コンプライアンス / βスティフネス / 脈波伝搬速度 / 血管スティフネス / 月経周期 / 動脈スティフネス / 総頸動脈 / 内頸動脈 / 外頸動脈 / 女性 / エラストグラフィ / リハビリテーション / 循環器 |
研究成果の概要 |
本研究では,局所的な硬さを画像化する剪断波エラストグラフィを用いた動脈硬化の評価の検証を行うことを目的とした.本研究では,1) 剪断波エラストグラフィで測定するヤング率が血管壁構造などの「器質的要素」と血管反応性などの「機能的要素」のどちらをより反映するか,また2) 影響する生理学的な因子を明らかにするために,若年女性の月経周期および急性有酸素性運動がヤング率に与える影響を検証した.結果,ヤング率は月経周期に伴うホルモン変化および急性運動により有意に変化しないことが示され,剪断波エラストグラフィで測定する動脈スティフネスは,より器質的変化を反映する手法である可能性が示された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
動脈スティフネスは心血管疾患の発症リスクとの関連が強く,その評価は臨床的意義が高い.ただし,従来から用いられている動脈スティフネスの指標は,運動,エストロゲンなどのホルモンの影響,血圧,食事,緊張などの影響を受けやすいことが報告されており,動脈硬化検査にて考慮すべき問題である.これに対して,剪断波エラストグラフィは,機能的要素の影響を受けにくく,かつ局所の器質的な硬さを非侵襲的に測定できることが示され,心血管疾患予防のための有用なツールとなる可能性が示された.
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