研究課題/領域番号 |
16K16433
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
リハビリテーション科学・福祉工学
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研究機関 | 茨城県立医療大学 |
研究代表者 |
青山 敏之 茨城県立医療大学, 保健医療学部, 助教 (30516571)
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研究協力者 |
河野 豊
冨田 和秀
金子 文成
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 抑制性神経活動 / フォーカルハンドジストニア / 経頭蓋磁気刺激 / F波 / 抑制性神経機構 / 運動イメージ想起 / 運動観察 / 抑制性神経回路 / 経頭蓋直流電気刺激 |
研究成果の概要 |
フォーカルハンドジストニアとは手の動作を過度に反復して使用する音楽家などに生じることの多い疾患であり,まだ有効なリハビリテーションは確立されていない。この症状の一因として,脳の抑制性の神経の働きが関連すると考えられていることから,本研究では脳の抑制性の神経活動を促す治療法として脳内で運動をイメージさせる方法の有効性について調査した。結果として,イメージした運動と反対方向の運動に関与する筋肉を支配する神経の働きが抑制されることが明らかになった。この結果は,フォーカルハンドジストニアに対する運動イメージを用いた治療の可能性が示すものであり,今後,実際に症状を有する者への効果検証が必要である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は,運動を脳内でイメージすることで,脳の抑制性の神経活動が促されることを示した初めての研究である。神経疾患の中には,フォーカルハンドジストニアだけでなく,脳卒中の痙縮など,抑制性の神経活動に問題が生じた結果として生じる障害が存在する。本研究成果は,そのような障害に対する新しいリハビリテーション手法として運動イメージ想起という方法が有用な可能性を示しており,今後の臨床研究成果が期待される。
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