研究課題/領域番号 |
16K16456
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
リハビリテーション科学・福祉工学
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研究機関 | 産業医科大学 |
研究代表者 |
伊藤 英明 産業医科大学, 医学部, 助教 (30609201)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | シロスタゾール / 抗血小板薬 / 脳卒中後うつ / 遷延性気分障害 / ノルエピネフリントランスポーター / セロトニントランスポーター / アパシー / 抗うつ作用 / 行動実験 / 脳梗塞後遷延性気分障害 / モノアミントランスポーター / リハビリ進行 |
研究成果の概要 |
シロスタゾールは脳卒中後の再発予防として抗血小板薬として投与されるが、一方でアパシーに対して効果があったとの報告もあるが,その機序は明らかでない。そこで培養細胞を使用してノルエピネフリントランスポーター(NET)およびセロトニントランスポーター(SERT)に対する効果を検討した。シロスタゾールはNETおよびSERTをともに濃度依存的に抑制し,臨床濃度でコントロールの約7割程度の取り込み抑制効果を認めた。共焦点レーザー顕微鏡での観察では,細胞膜表面のSERT量を減少させた。以上より、NETやSERTの機能を抑制することにより脳卒中後の遷延性気分障害の予防や改善に寄与する可能性が考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
脳卒中後の遷延性気分障害はリハビリテーション実施の大きな阻害要因になる。今回、培養細胞において抗血小板薬であるシロスタゾールが抗うつ薬と類似したやや弱い作用を持つことが示唆されたことは,シロスタゾールがアパシーやうつ症状などの遷延性気分障害の改善に寄与する可能性が示唆され,今後脳梗塞後の再発予防として投与される抗血小板薬の選択に影響を及ぼす可能性が考えられる。
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