研究課題/領域番号 |
16K16563
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
スポーツ科学
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研究機関 | 上武大学 |
研究代表者 |
二橋 元紀 上武大学, ビジネス情報学部, 講師 (20738017)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 足関節捻挫再受傷 / 慢性的足関節不安定性 / 神経生理学的評価 / 皮質脊髄路 / 足関節捻挫 / 経頭蓋磁気刺激 / 皮質脊髄路興奮性 / 評価指標 |
研究成果の概要 |
本研究は足関節捻挫再受傷を予防するための新たな評価指標の策定を目指し、大学スポーツ競技選手を対象に、慢性的足関節不安定性(CAI)に伴う皮質脊髄路の可塑的変化を検証した。併せて、前向きコホート研究により足関節捻挫再受傷のリスク要因を検討した。本研究により、CAI群では長腓骨筋における皮質脊髄路興奮性指標の閾値、最大傾斜が増大することが明らかになった。第二に、18ヶ月間の前向き検討期間において新たに足関節捻挫を受傷した群では、受傷前のサイレントピリオドが長いことが明らかになった。以上より、足関節捻挫再受傷に中枢神経系の可塑的変化が関与しており、新たな評価指標として重要である可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、足関節の運動制御に関与するより高次を含んだ中枢神経系が慢性的足関節不安定性に伴い変わっていること、さらに皮質レベルの抑制度合いがより強いほどその後の足関節捻挫再受傷のリスク要因となりうることを明らかにした点で非常に新規なものであり、学術的意義を有する。 これら結果より、足関節捻挫再受傷に対する神経生理学的な新たな機能評価指標を策定することができ、実際のリハビリテーション・プログラムに対しても応用していくことが可能となる。スポーツ外傷・障害の慢性化を予防し、スポーツを通じたより健康的な生活を生涯にわたって送っていく上でも、社会的意義が期待される。
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