研究課題/領域番号 |
16K16567
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
スポーツ科学
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研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
佐賀 典生 帝京大学, スポーツ医科学センター, 助教 (80572586)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2016年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 筋損傷 / 筋痛 / 自律神経活動 / 酸化ストレス / 抗酸化力 / 潜在的抗酸化能 / コンディショニング / ストレス / 生理学 / 脳・神経 |
研究成果の概要 |
本研究は、運動後に生じる筋損傷・筋痛を軽減するため、自律神経活動に着目したコンディショニング(温浴、水浴または交代浴)方法を明らかにする研究を行った。その結果、筋損傷・筋痛時に行う交代浴は、処置の前後で副交感神経活動を高め、日々の自律神経機能全体の働きを高める可能性が示唆された。また、筋損傷・筋痛時に行う交代浴は、抗酸化と酸化ストレスの比率である潜在的抗酸化能の低下を抑制する可能性があり、筋損傷に伴う炎症反応の悪化を抑制する可能性が示唆された。本研究で用いた交代浴は、自律神経活動をコントロールし、筋損傷からの回復の方法として有用である可能性を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
運動後に生じる筋損傷や筋痛は、その後の日常生活やスポーツ活動を妨げるものとなり得る。本研究は、自律神経活動に着目したコントロール方法として交代浴の有効性を示し、特に、筋損傷・筋痛時の自律神経活動を高めることができた。また運動後に酸化ストレスおよび抗酸化力のバランスが崩れることは、回復を阻害したり、コンディショニングを整える上でも大きな問題となるが、交代浴によってその割合が崩れないように維持する可能性を示した。 これらの結果は、スポーツ競技者だけでなく一般人にまで、筋力トレーニング後のリカバリーやリハビリテーションの実施を図る上でも重要な意味を持つと考えられる。
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