研究課題/領域番号 |
16K16573
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
応用健康科学
|
研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
片岡 千恵 筑波大学, 体育系, 助教 (30642524)
|
研究協力者 |
野津 有司
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
|
キーワード | 青少年危険行動 / 規範意識 / 授業 / 高校生 / 介入評価 / 学校健康教育 |
研究成果の概要 |
本研究では,危険行動の防止に向けて,規範意識の育成を重視した授業を構想し,前後比較研究デザインによってその効果を検討した。授業は,2017年12月に,公立高校2年生40名を対象として実施した。その結果,タイプ3エラーを避けるために実施したプロセス評価について,高い割合で肯定的回答が得られた。インパクト評価については,学校における規範意識の尺度得点が授業後に有意(p<0.05)に高く変化した。また,授業前後における規範意識についてテキストマイニングを用いて質的に検討した結果,規範意識の捉え方に深まりがみられた。構想した授業は,危険行動に関わる規範意識の向上において一定の有効性があると考えられた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では,青少年の危険行動を防止する効果的な授業モデルを開発した。その際,危険行動の出現には規範意識が強く関連するという先行知見に基づいて,規範意識の育成を主眼とした点に特色がある。これまでは,青少年の規範意識の状況が十分でないこと等の指摘に留まる報告がほとんどであるなかで,規範意識の育成に有効な授業モデルの一つを示したことの意義は大きいと思われる。また,本研究では保健教育における授業モデルを提示したが,ここで見出された規範意識の育成に関する教育の内容や方法等は,学校における他の教育機会でも考え方等を応用することが可能であると考えられる。
|