研究課題/領域番号 |
16K16669
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
ジェンダー
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研究機関 | 福島大学 (2018-2022) 東京大学 (2016-2017) |
研究代表者 |
前川 直哉 福島大学, 教育推進機構, 准教授 (20739156)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 同性愛 / ジェンダー / セクシュアリティ / 親密性 / BL / 男性同性愛 |
研究成果の概要 |
戦後日本における雑誌記事の分析などを通じ、それぞれの時代で男性同性愛者が同性とどのような親密な関係性を取り結びたいと希求していたのかを調査した。男性同性愛専門誌における関係呼称としては「兄・弟」などの男性家族メタファーが多かったが、1980年代から90年代にかけて「恋人・彼氏」の語が急増すること、その背景には、男性未婚率の上昇と男性同性愛者のライフコースの変化、そして若者向け男性雑誌などが主導した「結婚と分離された恋愛を楽しむ」意識の増大があったと推測されることなどが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
男性同性愛者が同性とどのような親密な関係性を取り結びたいと希求してきたかの歴史的変容について、新規性および独自性のある研究成果を多角的に得ることができた。昨今、日本国内においても盛んになっている同性同士の結婚制度を求める活動の背景を考察する際にも、本研究のような実証的な歴史研究は大きな意義を有する。また「恋愛」が特権的な位置を占める現在の異性間の親密な関係性を相対化することから、異性間の親密な関係性の研究にも応用が期待できる。
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