研究課題/領域番号 |
16K16718
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
美学・芸術諸学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
西田 紘子 九州大学, 芸術工学研究院, 助教 (30545108)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | シェンカー理論 / ネオ・リーマン理論 / ハインリヒ・シェンカー / フーゴー・リーマン / 音楽理論 / 音楽分析 / 演奏研究 / 和声理論 / リーマン / ネオ・リーマン / アメリカ音楽理論 / 理論と分析 / 理論と演奏 / 演奏分析 / 音楽民族学 / 方法論 / 芸術諸学 / 音楽学 / アメリカ |
研究成果の概要 |
本研究は、20世紀後半以降のアメリカを中心とする音楽理論・音楽分析という学術文化において、近年の動向、特に演奏研究との関係や、複数の音楽理論がいかなる関係にあるか、そしてその歴史性について明らかにした。具体的には、主要理論であるシェンカー理論とネオ・リーマン理論にはいかなる方法論上の相違点や類似点があるのか、両理論の接合可能性に関する議論を焦点に考察を深めた。また、とりわけネオ・リーマン理論を歴史化するべく、リーマンと、ネオ・リーマン理論に従事する複数の世代の研究者たちの和声観や調性観、分析法との違いを理論史的視座から考察した。さらに、代表的な和声理論に関する入門書や専門書を翻訳・編纂した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
音楽作品の特徴を知るための分析方法は、音楽ジャンルやスタイルに応じて複数あり、分析目的に応じて適切な方法や理論が選ばれるべきである。このような前提に基づき、本研究は、20世紀後半以降、音楽理論や分析の中心地となっているアメリカにおける最新の理論動向を対象とした。まず全体的な傾向を把握した上で、メジャーな理論や分析方法にいかなる特徴があり、複数の理論同士がいかなる関係にあるのかを明らかにした。これにより、普遍的であると思われがちな方法そのものが相対化され、それ以前の理論との関係を含めて歴史化されるに至った。さらに、当該学術文化における近年の傾向を作り上げている思想的背景も可視化された。
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