研究課題/領域番号 |
16K16751
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
芸術一般
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
鳥海 早喜 日本大学, 芸術学部, 専任講師 (20747993)
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研究協力者 |
白山 眞理
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 金丸重嶺 / 新興写真 / 写真史 / 写真教育 / 広告写真 / 報道写真 / ベルリンオリンピック / バウハウス / 日本写真史 / 商業写真 / 芸術諸学 / 写真表現 |
研究成果の概要 |
これまで具体的な業績が明示されてこなかった金丸重嶺について調査を深め、同時代の写真家と比較調査を行い2件の展覧会を実施できたことは大きな成果であった。また、現代写真のみを研究対象とした場合、創作性が重視されがちな広告写真におけるリアリティの重要性について実例をもって示し、その点が国策宣伝としての写真の利活用につながるという説を示した。写真とデザインの関係においては、デザインは写真を内包すべき補助的な役割として認識していたが、写真分野では独自性を模索し独立することを目指し教育形態を含めて構築しようと試みていたことを指摘した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
金丸重嶺研究を深化させたことにより、とりわけ1930年代の写真界を多角的に検証し、写真史を重層的に構築することが可能となった。また、広告写真におけるリアリティの重要性及び国策宣伝との関連性を明示したことは、日本写真史において重要視されてこなかった商業的な写真の傾向が、写真史全体、延いては写真と社会の関係性において重要な位置にあることを明示しており、今後の写真史発展にとって重要な看取であると言える。 加えて、近代的な写真教育の黎明期における模索を詳らかにしたことは、翻って現代の写真教育の問題的を浮き彫りにする結果となった。この発見は写真教育史を編纂し現代につなげることの重要性を示唆している。
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