研究課題/領域番号 |
16K16779
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
日本文学
|
研究機関 | 長野県短期大学 |
研究代表者 |
牧 義之 長野県短期大学, その他部局等, 准教授 (00727737)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | 図書館 / 検閲制度 / 言論統制 / 事務文書 / 日本近代文学 / 検閲 / 歴史 / 日本文学 / 出版 / 文学 / 言論 / メディア |
研究成果の概要 |
1945年の敗戦を挟んで、日本の言論環境はどのように変化したのか。この問題を、検閲とその解放に関する資料の収集と分析から明らかにした。特に、本研究において重要視したのは、図書館の事務文書の存在である。地域の公共図書館へ検閲に関する情報がどのように送られ、その指示を図書館がどのように処理して蔵書構成に反映したのか。また、敗戦後のGHQによる図書没収命令の実態についても、資料から考察した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で取り扱った図書館の事務文書資料は、戦前から戦後にかけての市民の言論環境を明らかにする上での、第一級の史料である。しかし、そのような事務文書は、これまでに体系的な調査や分析がなされてこなかった。いまだ発掘の余地がある資料群であるが、本研究では、近年発見された県立長野図書館と静岡県立中央図書館の事務資料を主として分析を行なった。その結果、中央から地方への情報の流れ方の実態や、各地域においてどのように処分の情報が共有され、蔵書構成に反映されたのかが分かってきた。 今後は、他の地域の図書館文書の発掘と調査も行うことで、戦前から戦後にかけての言論状況を、全国的な視野から明らかにしたいと考えている。
|