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日英語完了・結果指向構文にみるモダリティとアスペクトの相関性

研究課題

研究課題/領域番号 16K16855
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 英語学
研究機関静岡大学

研究代表者

田村 敏広  静岡大学, 情報学部, 准教授 (90547001)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
研究課題ステータス 完了 (2018年度)
配分額 *注記
1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
キーワードてしまう / Get受動文 / 事態の不可変性 / 「てしまう」構文 / アスペクトとモダリティの相関関係 / 完了・結果指向構文 / 話者の感情表出 / 責任性 / 感情の慣習性 / 結果指向構文 / モダリティ / アスペクト / 「てしまう」
研究成果の概要

日本語の「てしまう」構文と英語のGet受動文に観察される話者の否定的感情表出は、両構文がもつ結果指向性というアスペクト的性質から生じる「発生済みで変更できない事態である(事態の不可変性)」という含意(entailment)が、文脈による推論を経て表出されるというモダリティ発生のメカニズムを明らかにした。事態の不可変性というアスペクト的性質とモダリティ表出の相関性について検討することで、完了・結果指向構文におけるモダリティの表出は、構文のアスペクト性によって含意される事態の不可変性が、語用論的推論によってモダリティ表出、つまり、話者の感情の表出を引き起こしていると言える。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究では、主に日本語の「てしまう」構文と英語のGet受動文を分析対象とし、そこに観察される話者の感情表出と構文のもつアスペクト的性質に相関性があることを明らかにした。このように日本語と英語で言語も異なり、形式的にも類似性をもたない形式にアスペクト性から共通性を見出したことで、日英語比較対照研究に新たな可能性をもたらすと考えられる。また、言語におけるモダリティとアスペクトの関係を明らかにしようとする研究に寄与することができたと言える。

報告書

(4件)
  • 2018 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2017 実施状況報告書
  • 2016 実施状況報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて 2018 2016

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (4件)

  • [雑誌論文] Get受動文の意味と機能 ー責任性と感情表出を中心にー2016

    • 著者名/発表者名
      田村敏広
    • 雑誌名

      Ars Linguistica

      巻: 23 ページ: 71-84

    • 関連する報告書
      2016 実施状況報告書
    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [学会発表] 絵本の文体と幼児期の「語り」の関連性について2018

    • 著者名/発表者名
      田村敏広
    • 学会等名
      日本中部言語学会
    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
  • [学会発表] 絵本の文体と幼児期の「語り」2018

    • 著者名/発表者名
      田村敏広
    • 学会等名
      第6回意味論研究会
    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
  • [学会発表] Get受動文の責任性と感情表出について2016

    • 著者名/発表者名
      田村敏広
    • 学会等名
      意味論研究会
    • 発表場所
      静岡県立大学(静岡県静岡市)
    • 年月日
      2016-12-17
    • 関連する報告書
      2016 実施状況報告書
  • [学会発表] Get受動文の意味と機能 ー責任性と感情表出を中心にしてー2016

    • 著者名/発表者名
      田村敏広
    • 学会等名
      日本中部言語学会
    • 発表場所
      静岡県立大学(静岡県静岡市)
    • 年月日
      2016-12-10
    • 関連する報告書
      2016 実施状況報告書

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公開日: 2016-04-21   更新日: 2020-03-30  

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