研究課題/領域番号 |
16K16876
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
外国語教育
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研究機関 | 近畿大学 (2017-2019) 大阪大学 (2016) |
研究代表者 |
歳岡 冴香 近畿大学, 文芸学部, 講師 (40708468)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 英語学習支援 / 第二言語習得 / 意味交渉 / 外国語教育 / 英語教育支援 |
研究成果の概要 |
本研究では英語学習支援プログラムが学習者に与える効果を調べた。同プログラムはIELTS受験を目指す大学生・大学院生に、留学生が90分間の英語学習セッションを8回提供する。分析対象は1.課題英作文、2.学習者のアンケート回答、3.学習セッションの文章記録、4.学習セッションの音声記録である。 分析の結果、プログラムが英語学習意欲や異文化への関心を高め、 英語学習効率を向上させていること、特にセッション中の英会話では、相手の発話に対し説明を求める意味交渉の場面が語彙や文法の学習に寄与しており、さらにセッションを重ねるなかで留学生が意味交渉を意図的に使い、教育効果をあげていることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究ではグローバル化の進む大学キャンパス内環境を利用した先駆的な英語学習支援プログラムの効果を、学習記録や参加者アンケート、参加者の課題作文、会話データの分析に基づき明らかにした。研究成果が示すように、同学習支援プログラムは学習者の意欲や異文化への関心を引き出し学習効率を高めており、これは今後、大学で同様のプログラムを展開することが、学習支援に有用であることを示している。また会話データの分析は「明確化要求」のような意味交渉ストラテジー使用が学習者の言語運用能力の向上に寄することを示唆している。これは英語教育学、第二言語習得における意味交渉の役割に関する研究に新たな知見をもたらす。
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