研究課題/領域番号 |
16K16887
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
外国語教育
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研究機関 | 名古屋学院大学 |
研究代表者 |
梁 志鋭 名古屋学院大学, 経済学部, 講師 (80648262)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 第二言語読解 / 読み飛ばし / 読解力 / 読解方略 / 情意的要因 / 眼球運動 / 語長効果 / 頻度効果 / 英語学習者 / 読解力構成技能 / リーディング・コーパス / 多読活動 / 第二言語 / リーディング / 個人差 / 外国語教育 / 第二言語習得 / 実験系心理学 / 読解 |
研究成果の概要 |
本研究は、外国語としての英文読解における単語の読み飛ばしに関わる要因を、日本人英語学習者の英文読解時の眼球運動を観察することにより調べた。日本人英語学習者は英語母語話者より全体的に単語の読み飛ばし率が低く、5文字以上の単語を読み飛ばすのが困難であると結論づけた。単語の特性に関しては、語長が最も重要な要因であると考えられる。頻度効果は短い単語においては観察できた一方、単語の予測度による効果はほぼ観察できなかった。読み手に関わる要因に関しては、英語の習熟度や読解力、情意的要因と読解方略はすべて英語学習者の単語の読み飛ばしに影響を及ぼすという結果が得られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は、第二言語(L2)学習者の読解時の読み飛ばし―眼球運動の基本現象―に焦点を置いていることにある。L2習得の分野では主に、統語的・語彙的な処理を観察する手法として眼球運動計測が用いられているが、L2学習者の読解時の眼球運動そのものに注目する研究は稀である。本研究成果として挙げられる点は、読み手の英語力や情意的な側面および読解方略が単語の読み飛ばしに影響を及ぼすことが明らかになったことである。本成果は、外国語としての英語学習において、英語力の向上や適切な読解指導を受けることでより英語母語話者のように英語を読み飛ばし流暢に読めるようになる可能性を示唆するものである。
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