研究課題/領域番号 |
16K16975
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
基礎法学
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研究機関 | 岡山大学 (2017-2019) 京都大学 (2016) |
研究代表者 |
平田 彩子 岡山大学, 社会文化科学研究科, 准教授 (80547810)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 規制法の実施・執行 / 経験的法学研究 / 環境規制 / 環境行政法 / コンプライアンス / 基礎法学 / 規制執行 / 法の実証的研究 |
研究成果の概要 |
本研究課題は,環境規制法の実施・執行過程について,法があいまいであることを出発点として法の具体的意味構築のプロセスに迫るものである.特に被規制者(事業者)側の規制法に対する認識と解釈行動について経験的,理論的にアプローチした.環境規制対象の事業者に対するインタビュー調査と質問票調査,及び自治体へのインタビュー調査を実施した.被規制者である事業者も,その内部での部署間関係によって法遵守の判断や法の意味構築行動が異なり,事業者内部のダイナミクスや関係者間の相互作用性を理解しない限り,規制法の意味構築や遵守の理解は図れないこと,法の具体的意味は社会的相互作用を通じて構築されていることを論じた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究課題は,従来必要とされながら未だ研究が少ない規制法執行過程について,見落とされていた被規制者の法遵守行動について経験的調査を通じて知見を得ることで規制法研究分野を深め拡張した点,また,そもそも何が「法遵守行動」だと理解されているのか,現場における法の意味の構築プロセスについて経験的データを通じて深く掘り下げて分析することで,規制実施の根本的メカニズムに迫ったというという学術的意義が認められる.また,本研究課題は規制法の現場における具体的展開を把握する試みであることから,効果的な規制法の実施のあり方について示唆を与えておりこの点高い社会的意義が認められる.
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