研究課題/領域番号 |
16K17070
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
国際関係論
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
中村 綾乃 大阪大学, 言語文化研究科(言語文化専攻), 准教授 (10467053)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | ドイツ帝国 / 植民地 / ヴィルヘルム・ゾルフ / サモア / ニューギニア / 日本 / 太平洋植民地 / ゾルフ / 南洋統治 |
研究成果の概要 |
本研究では、ドイツ帝国(1871-1918年)の統治下にあったニューギニアとサモアを考察対象とし、住民の分類と管理に関する政策を分析した。さらに、ドイツの植民地統治の経験が日本の植民学者ないし植民地政策論者に与えた影響について検討した。ドイツ帝国が導入した植民地政策と日本の植民地政策への影響を検討する際、帝政期のドイツの植民地政策を主導したヴィルヘルム・ゾルフの議論に焦点を当てた。 本研究の目的は、日独間の植民地主義の連関を示し、日本の植民地主義の再検討にも資する視角を提供することである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本のドイツ帝国史研究において、植民地に関する研究は先行研究が少なく、ナチズムに関する研究の蓄積と対照をなしている。日本帝国の植民地史に関する研究においても、南洋諸島の研究は蓄積が少なく、ドイツ帝国との政策の関連性への着目は手薄である。 ドイツ帝国の南洋統治の実態を明らかにすることは、ドイツ帝国の植民地支配の全体像を把握するためにも不可欠である。日本を含む他の植民地帝国との通時的な比較の視点を取り入れ、従来の枠組みでは捉えられなかった「植民地帝国」としてのドイツ帝国の総合的な探求が課題といえる。
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