研究課題/領域番号 |
16K17082
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
理論経済学
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研究機関 | 横浜国立大学 |
研究代表者 |
無藤 望 横浜国立大学, 大学院国際社会科学研究院, 准教授 (40706222)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 交渉問題 / ゲーム理論 / 交渉 / 定常性 / 経済理論 |
研究成果の概要 |
本研究は、経済学的な交渉問題を、一般的な「提案応答モデル」に基づいて戦略的(非協力ゲーム理論的)に分析する。提案応答モデルとは、各交渉参加者が一定の規則に従って提案者として選定され、その提案者による提案を他の参加者が承認または拒否することで交渉結果が定まるものである。提案者が決まった確率分布に従って選定される場合に、複数の均衡帰結が存在する場合があることがわかった。そして、均衡帰結が一意的になるための十分条件を提示した。さらに、均衡帰結の効率性についても議論し、効率的となるための十分条件を提示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
経済学における交渉問題とは、利害の一致しない複数の経済主体の間で、協力によりどのような状態が達成されるかを分析する問題である。労使間の給与に関する交渉、議会政治における政党間の交渉、国家間の外交交渉など、幅広い応用分野がある。このような交渉の結果を予測する上での基礎付けとして、均衡帰結の一意性は重要である。また、交渉が効率的に行えるか否かは、コース(Coase)の定理で議論されるように、応用上様々な場面で経済社会的な影響が大きい。
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