研究課題/領域番号 |
16K17087
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
理論経済学
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研究機関 | 早稲田大学 (2018-2020) 高崎経済大学 (2016-2017) |
研究代表者 |
安達 剛 早稲田大学, 政治経済学術院, 准教授 (00535122)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | セキュア遂行 / ロバスト遂行 / 遂行理論 / 社会的選択理論 / ボルダルール / メカニズムデザイン / 逐次消去 / 耐戦略性 / 非介入性 / ナッシュ遂行 / 正直なエージェント / 展開型メカニズム / 支配戦略 / strategy-proof / マキシミン戦略 / マキシマックス戦略 / 経済理論 |
研究成果の概要 |
情報構造の仮定に対して頑健であり、かつ要請として厳しすぎない遂行概念として、不完備情報下の被弱支配戦略の逐次消去による遂行を定式化し、その特徴付けを行った。これが段階的な意志決定メカニズムによって遂行可能であることを示した。また、部分的な正直さ付き遂行問題に特有の情報構造の仮定について分析し、その有効性が仮定に大きく依存していることを示した。段階的な意志決定手続きの1つである熟議デモクラシーにおける選択ルールについて、新たな問題を提唱した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
制度参加者の多様性を踏まえれば、情報構造の仮定に対する頑健さはメカニズムデザインにとって必須とも言えるが、既存の研究では強すぎる要請となっていた。本研究課題では、段階的な意志決定まで考慮すればメカニズムデザインの領域でしばしば研究される実用的なルールでも満たすものがあるレベルの要請になることが示された。また、逐次顕示メカニズムという、情報構造に頑健な多段階型のメカニズムデザインを分析する上で今後のスタンダードになりうるメカニズムを提唱することも出来た。
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