研究課題/領域番号 |
16K17094
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
理論経済学
|
研究機関 | 大阪経済大学 |
研究代表者 |
二本杉 剛 大阪経済大学, 経済学部, 准教授 (10616791)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
|
キーワード | 実験経済学 / 公共財 / フィードバック効果 / 罰則 / 行動経済学 / 実験 / フィードバック |
研究成果の概要 |
本研究の最大の成果は,公共財実験における協力動機について新たな動機を発見したことである.先行研究では協力動機についていくつか提示されたが,はっきりとしたことはわかっていなかった.そこで,本研究では,被験者の行動動機を直接聞き出すcoding method と呼ばれる新しい手法を用いて,この問題に挑戦し,協力は,条件付協力行動と無条件協力行動で全体のおよそ8割程度を占めており,無条件付協力の動機は,教育的動機(短期的には損してでも,自分の行動を通じて相手に協力を選ぶ者がいることを教え,長期的には協力する者を増やす動機)であることがわかった.
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
公共財供給実験では,理論的にはプレイヤーは協力しないはずであるが,これまでの多くの実験で,協力行動が観察されてきた.この点について,先行研究では,いくつかの動機を説明してきたが,いまだ協力行動の動機については充分にはわかっていなかった. 本研究の学術的意義としては,一つ目は,この問題に対してcoding method と呼ばれる新しい手法を用いたことである.二つ目は,新たに「教育的動機」という動機を発見したことである.本研究は,人の社会の基盤とも言える協力について深く理解する研究であり,その先には,よりよい社会制度の設計を見据えている点に社会的な意義がある.
|