研究課題/領域番号 |
16K17206
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
会計学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
三輪 一統 神戸大学, 経済経営研究所, 講師 (00748296)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 会計学 / 財務会計 / ディスクロージャー |
研究成果の概要 |
本研究の目的は,企業外部に向けた財務報告と,生産活動をはじめとする企業内部での経営意思決定との相互的な影響について考察することである.本研究の主たる成果として,第一に,開示規制の導入によって,かえって企業内部の情報環境が悪化して生産活動が非効率的になる結果,社会厚生が減少するケースが存在することを示した.第二に,参入の脅威が存在する状況下においては,既存企業は参入阻止などを目的として,楽観的な生産計画を開示する可能性が存在することを明らかにした.第三に,直面する不確実性のタイプや競争のタイプに依存して,企業が開示情報に加えるバイアスの程度が異なりうることを示した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
第一に,企業の私的情報獲得が内生化されたセッティングでは,開示規制の導入によって企業の情報獲得のインセンティブが低下し,生産活動が非効率になることを通じて社会厚生が減少する可能性があるという,先行研究とは異なる結果が得られることを明らかにした.第二に,参入の脅威が存在する状況における既存企業の生産計画に関する情報開示について分析をおこない,既存企業が参入阻止等を目的として楽観的な生産計画を開示する可能性を指摘した.当該成果をまとめた論文は,日本ディスクロージャー研究学会最優秀論文賞を受賞している.
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