研究課題/領域番号 |
16K17239
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
社会学
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研究機関 | 武蔵大学 |
研究代表者 |
安藤 丈将 武蔵大学, 社会学部, 教授 (50434220)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 社会運動 / 民主主義 / 香港 / 食 / 農 / 食と農 / 農と食 / フードアクティヴィズム / ナショナリズム |
研究成果の概要 |
本研究は、菜園村生活館という農場のフィールド調査を通して、香港における食べ物の生産、流通、消費を通しての社会変革(フードアクティヴィズム)の実践を明らかにしている。具体的な考察の対象は、運動の歴史、文化、ネットワークである。 文書資料、インタビュー、参与観察に基づきながら、私は、運動が返還後の民主化運動の一環であり、香港の主流の方針である開発主義に対する批判を表現する哲学と実践であり、持続可能な暮らしを志向する実践者たち(農民、消費者、支援者)の広がりを基盤にしていることを論じた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の意義は、第一に、香港の民主化運動の背景を明らかにしていることである。雨傘運動や逃亡犯条例反対運動に示される路上の抗議行動が、農のような日常的な実践に支えられていることを示した。路上の行動を中心に分析されてきた民主化運動の文化的な側面に光を当てている。 第二に、「社会運動としての農」の理解枠組みを提示したことである。食べ物をつくるという日常的でありふれた営みに社会を変革するというと奇妙に感じるかもしれないが、「社会運動としての農」の実践は、今日、グローバルに広がっている。本研究は、その実践の可能性とそれが成立する条件を考察している。
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