研究課題/領域番号 |
16K17247
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
社会学
|
研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
岡田 彩 金沢大学, 国際基幹教育院, 准教授 (30707360)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | NPO・NGO / 情報発信 / 戦略的コミュニケーション / ソーシャルメディア / 寄付 / アカウンタビリティ / NPOマーケティング / ソーシャルマーケティング / ソーシャル・メディア |
研究成果の概要 |
「情報の発信者」としてNPO(非営利組織)を捉える本研究では、利用されている媒体(ウェブサイト、ニューズレター、Eメールなど)を体系的に把握すると同時に、発信されている内容と、これらがNPOの活動やマネージメントに及ぼす影響を検証した。近年その可能性が注目を集めているソーシャルメディア(FacebookやTwitterなど)に着目した分析では、これらを通じて情報を発信しているNPOの方が、結果として集めた寄付額が多くなっていることを実証的に明らかにした。また、ソーシャルメディアを通じた情報発信は、個人が同一団体に複数回寄付を行う行動を一定程度促す作用があることも明らかとなった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
<学術的意義>第一に、NPOに関する多くの研究が、これを社会問題の解決や公共サービスを提供する主体として注目する中で、「情報の発信者」として捉える視点を提示した。第二に、NPO による情報発信を「媒体」と「内容」の両面からアプローチし、その実態を把握した。第三に、関連研究の多くが欧米の文脈であることに対し、日本の文脈を取り上げた。
<社会的意義>第一に、何らかのサービスを提供する主体として理解されることが多い中で、NPOを「情報の発信者」として捉えることの重要性を指摘した。第二に、NPOによる情報発信の実態と寄付集めへの影響を検証することで、実務家が戦略的な情報発信を検討する際の材料を提供した。
|