研究課題/領域番号 |
16K17290
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
社会心理学
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研究機関 | 静岡県立大学 (2017-2018) 東京大学 (2016) |
研究代表者 |
玉利 祐樹 静岡県立大学, 経営情報学部, 講師 (60737360)
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研究協力者 |
竹村 和久
井出 野尚
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | リスク認知 / 意思決定 / 過程追跡法 / 言語プロトコル法 / 決定方略 / トピックモデル / 描画法 / 社会的認知・感情 |
研究成果の概要 |
決定方略の観点から、意思決定過程におけるリスク認知の構造を検討した。過程追跡法の一つである言語プロトコル法で得られるデータを対象とし、確率的潜在意味解析および多肢多属性意思決定の計算機シミュレーションを行った。言語プロトコルデータの背後に仮定されるトピックを抽出し、抽出されたトピック毎に決定方略の推定を行った。ジェンセンシャノンダイバージェンスを用いて、言語プロトコルデータの単語の出現頻度を最も再現する決定方略の組み合わせを探索した。本分析枠組みを用いることで、トピック毎あるいはその組み合わせから、決定方略の観点で情報処理の類型およびリスク認知の構造を検討できる可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで,意思決定の状況依存性を記述する様々な決定方略が見いだされてきたが,決定方略の推定方法は確立されておらず,定性的記述が主であると言える。本分析枠組みを用いることで、プロセスデータなどの背後にある情報処理の類型を、定量的に検討できる可能性が示唆された。また、リスクコミュニケーションにおいては、自分自身と相手のリスク認知の構造を把握することが肝要であると言える。本分析枠組みを用いることで、自分自身の情報処理の類型を、複数のトピック毎に把握できる可能性がある。これらの情報を呈示することで、リスクコミュニケーションにおける相互理解および合意形成の一助となることが期待される。
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