研究課題/領域番号 |
16K17335
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
臨床心理学
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研究機関 | 鳴門教育大学 |
研究代表者 |
内田 香奈子 鳴門教育大学, 大学院学校教育研究科, 准教授 (70580835)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | ストレス・コーピング / 潜在的・顕在的感情 / 情動焦点型コーピング / 状況的アプローチ / インプリシット・アフェクト / エクスプリシット・アフェクト / 短期縦断的検討 / 特性的アプローチ / 横断的検討 |
研究成果の概要 |
多くの研究でコーピングの様々な機能について検討されてきた。しかし情動焦点型コーピングと健康や適応との関係は未だに不明瞭な部分がある。本研究の目的は情動焦点型コーピングの機能的メカニズムに潜在的・顕在的正負感情がどのような影響を及ぼすかの検討であった。 要約すると、顕在的正感情の高さは男女ともに特性的情動焦点型コーピングを導く可能性を示唆した。また潜在的感情価の高さが女性で健康を、そして潜在的・顕在的負感情の高さは女性で特性的情動焦点型コーピングの低さを導くことであった。対照的に潜在的感情価の高さは状況的情動焦点型コーピングや健康状態とは関連がみられなかった。今後も検討が望まれる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ストレスへの対処方法には様々な方略がある。先行研究では、ストレスの原因となる問題そのものへ向かう対処方法である、問題焦点型コーピングが健康や適応を促進する結果が多く確認されている。一方でストレスによって生じる感情への対処方法である情動焦点型コーピングへの知見は混乱している状況にある。 現実場面では、問題解決に向かうことが容易な場面ばかりではないことが予想される。情動焦点型コーピングがどのような状況下で機能的に働くのかを検討することは、ストレス社会と言われる現代社会において、私たちとストレスとのつきあい方を広げる一助となることが期待される。
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