研究課題/領域番号 |
16K17366
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
実験心理学
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研究機関 | 愛知文教大学 |
研究代表者 |
黒田 敏数 愛知文教大学, 人文学部, 講師 (80712968)
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研究協力者 |
ポドレズニック クリストファー A.
カンサド カルロス R. X.
水谷 優斗
眞邉 一近
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | ゼブラフィッシュ / 行動の再出現 / 嫌悪刺激 / 弱化 / 強化 / オペラント条件づけ / 再出現 / Relapse / Renewal / Resurgence / 実験系心理学 |
研究成果の概要 |
本研究では、生命科学で注目を集めるゼブラフィッシュを対象に、消去された行動の再出現についての実験を行った。まず、行動の再出現がゼブラフィッシュでも再現できることを確認した。次に、ゼブラフィッシュを対象に、嫌悪刺激として機能する刺激を特定できた。最後に、嫌悪刺激によって行動の再出現を抑制できるかどうかの実験を行った。標的となる行動の獲得時、または消去時に嫌悪刺激を提示したが、いずれのケースでも抑制効果を示唆するような結果は得られなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
一度獲得した行動は、それがしばらくの間起こらなくなった後でも、再び出現することがある。これを「行動の再出現」と呼び、犯罪者の刑期後の再犯や、薬物依存といった社会的に望ましくない行動のモデルにもなっている。行動の再出現に対し、抑制効果が期待できるものとして、逮捕など苦い経験がある。しかし、動物を対象とした本研究では、そういった苦い経験に抑制効果はない、あるいは乏しいことを示唆する結果が得られた。これは再犯率の高さにも関係するものと考えられ、別の対策が必要であることを示唆している。
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