研究課題/領域番号 |
16K17367
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
実験心理学
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
酒井 麻衣 近畿大学, 農学部, 講師 (40512299)
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研究協力者 |
鈴木 美和
小木 万布
柏木 信幸
古田 圭介
塩湯 一希
桐畑 哲雄
漁野 真弘
日登 弘
勝俣 浩
荒井 一利
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 鯨類 / 行動 / ストレス / ホルモン / イルカ / 心理的幸福 / 心理学的幸福 |
研究成果の概要 |
ハクジラ亜目のホルモンレベル・行動とストレス・心理的幸福との関係を明らかにするため、行動観察および垢と血中のホルモン濃度測定を行った。対象動物は期間中大きな疾病はなく、得られた行動頻度・ホルモンレベルの時、おおむね健康な状態と言えた。顔を壁にこすりつける行動が比較的多かった期間に、血中および垢中コルチゾール濃度が高く、この行動がストレスの現れであることが示唆された。静止時間が多いときほど血中βエンドルフィン濃度が低く、運動量と関係があることが示唆された。また、中層での静止時間が長いほど、血中コルチゾール濃度が高いことがわかり、長時間静止する行動がストレスの現れである可能性が考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ハクジラ亜目の飼育環境の向上には、飼育の現場でストレスや心理学的幸福を簡易に把握する必要がある。また、健全な時の行動頻度やホルモンレベルを知っておく必要がある。これまでイルカにおいては、ストレスや心理的幸福の指標となる行動が明確になっていなかった。本研究の結果から、健全な時の行動頻度・ホルモンレベルを明らかにするとともに、ストレスの現れと考えられるいくつかの行動を見出だすことができた。この成果を国内の水族館で共有することで、飼育環境向上に貢献できると予測される。
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