研究課題/領域番号 |
16K17370
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
篠原 岳司 北海道大学, 教育学研究院, 准教授 (20581721)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 教育ガバナンス / 学校経営 / 専門技術的過程 / 分散型リーダーシップ / 学習 / 教育統治過程 / チーム学校 / 状況的学習 / 校内研究 / 学校づくり |
研究成果の概要 |
本研究は、学校経営において教育上の専門的な判断や計画づくり、また学校そのものの改革や省察の望ましい方策を考えるために、教育ガバナンスを構成する教師たちと多様な専門職との「学習」に注目し、それがいかなる制度的・組織的条件によって成立しているかを実証的に解明することを目指した。A県内A高校における3年間の学校改革の過程を分析した結果、導き出した特徴とは、1.学校外部とのネットワーク形成とビジョン共有そのものを学習の主目的とすること、2.その学習の媒介項として校長による支援的関与があること、3.教師と外部の専門職が協働し学習テーマを企画していること、であった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は、教育行政学として専門職の「学習」過程に注目したことにある。米国では教育政策をボトムからデザインする上で専門職の「学習」に関する検討は早くから行われていたが、わが国の教育行政学は法制度研究や政策過程研究が主流で、制度や政策を作り運用する人間の発達や変容を充分に対象化できてこなかった。本研究の成果は、連携に悩む各教育機関の専門職たちが望ましい「学習」とは何かを掴み、組織づくりや経営手法を見直す一助となるものである。また、そのことによって、教育行政学の研究が実践者に活かされ、社会的に応用化、実装化していく道を拓くことも期待される。
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