研究課題/領域番号 |
16K17378
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
淀川 裕美 東京大学, 大学院教育学研究科(教育学部), 特任講師 (60773158)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 食事の環境 / 子どもの認識 / 食事への関心 / 食事場所 / 配膳方法 / 子どもの主体的選択 / 食事 / 5歳児 / 保育者の認識 / 描画分析 / インタビュー / 質的分析 / 園での食事 / 幼児の認識 / 子どもの主体性 / 保育所 / 幼稚園 / 食事中の言葉がけ / 保育者の配慮 / 保育における共食 / 乳児期 / 幼児期 / テキスト分析 / 食事の支援 / 就学前後 / 保育者のかかわりや意識 / 質問紙調査 / インタビュー調査 |
研究成果の概要 |
園や小学校での食事場面に関する子どもの認識を中心に、保育者・教師の意識やかかわり、保護者等の意識を調査し、保幼小の移行期における食の支援の実際や課題を検討した。3園の5歳児園児36名、保育者等への意識調査と観察を実施、進学後も継続調査した。園児の描画と語り、保育者の語りの分析から、食事への関心が高い園児は食事内容、食事空間の全体、食事の段取り、一緒に食べる友達を描き、食事に課題をもつと保育者が認識した園児は、描画が少なく十分に認識していないことが示唆された。食事場所、時間、配膳方法等の環境設定によって描画の傾向が異なった。食事に関する子どもの主体的選択と食事内容の認識との関連も示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、これまであまり明らかにされてこなかった子ども自身の声を通して、園や小学校における食事経験に関する子ども自身の認識を調査した。また、子どもたちの食事を日々支えている保育者、保護者、栄養士等への調査を行い、そこでの援助の課題について検討した。食事場面に関する子どもの認識には、食事場所、時間、配膳方法等が関係していると考えられることが示唆されたことから、実際の食事場面の環境設定を検討するための視点を提供した。また、何をどれだけ食べるかに関する子どもの主体的判断の余地が大きいことで子どもの食事そのものへの関心も高まると考えられ、食事提供のあり方への視座を提供したと言える。
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