研究課題/領域番号 |
16K17407
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 東京成徳短期大学 |
研究代表者 |
永井 優美 東京成徳短期大学, その他部局等, 准教授 (30733547)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 保育者養成 / 幼児教育 / アメリカ幼児教育史 / 受容史 / キリスト教保育 / 幼児教育史 / 保育カリキュラム / 保育実践 / カリキュラム / 教育学 / 教育史 |
研究成果の概要 |
本研究では、比較教育史的視点によってアメリカの保育者養成カリキュラムの開発と実践が日本のそれに与えた影響について検討することを通して、日本の保育者養成の史的特質を考察した。その結果、戦前日本の保育者養成がアメリカのそれから多大な影響を受けながらも、異なる様相を呈しており、それは現代日本においてもみられる保育者養成の普遍的な課題につながることが明らかとなった。アメリカと比較した上で日本の保育者養成の諸問題の根底にあるのは、保育者は専門職であるという意識の希薄さと幼小連携を視野に入れた教員養成の不備である点を指摘した。幼児教育の質を高めるためには、この点を意識した保育者養成改革が必要であるだろう。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果により、戦前日本の保育者養成の特質が明らかになったほか、現代の保育者養成の諸問題との関連では、保育者の待遇や社会的地位の低さの要因は歴史的な側面からも検討する必要があることを指摘した。また比較教育史の視点を有することで、国際的な潮流の中で日本の保育者養成がどのように位置づけられてきたのかを明らかにすることができ、世界水準の保育者養成を実施する上での基礎的研究を提供した。今後、日本において、幼児教育の成功の鍵は保育者養成にあることを認識し、即戦力としての保育者ではなく、専門職としての保育者を育成しようとする意識を啓発することの有効性を提示した。
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