研究課題/領域番号 |
16K17463
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
特別支援教育
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研究機関 | 北海道教育大学 |
研究代表者 |
蔦森 英史 北海道教育大学, 教育学部, 准教授 (60708478)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 流暢性 / 幼児 / 認知機能 / 発達性読み書き障害 / 発達性書字障害 / 予期反応 / 運動系列 / 自動化 / 実験心理学 / 予期メカニズム / 運動系列学習 / 系列運動学習 / 予期 |
研究成果の概要 |
音読の流暢性を年長児を対象として測定するとともに、流暢性を予測する認知的要因を重回帰分析を用いて検討した。1分間に音読可能であった文字数(流暢性)は、平均値を中心に広く分布しており、本課題は年長児の音読流暢性の個人差を測定する指標として妥当であると考えられた。重回帰分析の結果、流暢性の有意な予測変数として、非語復唱(β=.43、R2 change=.28、p<.001)と、RAN所要時間(β=-.36、R2 change=.12、p<.001)が抽出された。年長児の音読流暢性は、月齢に関わらず音韻処理能力と自動化能力が関与する可能性が考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、日本語話者の就学前児に対して音読の流暢性が測定可能であることを示した初めての調査報告である。本研究の成果によって、今後は就学前児を対象として、音読や運動系列学習の流暢性に関わる共通の認知的な基盤が存在するか検討することが可能になってくると思われる。また本研究によって、就学前児の音読流暢性とそれに関わる認知機能が明らかになった。これらの成果は、今後読み書きが苦手な子どもを就学前から予測し介入するための一助になることが期待され、社会的に意義のある研究成果であると考えられる。
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