研究課題
若手研究(B)
強相関遷移金属化合物界面の電子構造計算を実現するため、その基盤技術である量子モンテカルロ法に基づく量子不純物ソルバーの開発を行った。特に、混成項展開法 (CT-HYB)、相互作用展開法 (CT-INT)の2つの異なる原理に基づいたC++コードを開発した。また、スパースモデリングと呼ばれるデータ科学の手法を利用して、量子モンテカルロデータからのスペクトル関数の推定、温度グリーン関数のデータサイズ圧縮が可能であることを示した。並行して、強相関化合物の物性を計算するためのオープンソースソフトウェアDCoreを開発した。
電子間の強い斥力から非自明な量子多体現象が生じる。遷移金属酸化物は、その舞台として近年精力的に研究されている。本研究計画では、その物性を第一原理計算から明らかにする基礎技術が成果として得られた。特に、動的平均場近似法に基づく計算において必須となる高性能な量子不純物ソルバーの開発、スペクトル関数の推定技術が開発された。また、温度グリーン関数をコンパクトに表現する新しい方法論が開発された。現実の物質の物性の効率的な計算や実験との比較において重要な技術である。
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すべて 国際共同研究 (9件) 雑誌論文 (11件) (うち国際共著 8件、 査読あり 11件、 オープンアクセス 3件、 謝辞記載あり 3件) 学会発表 (18件) (うち国際学会 5件、 招待講演 2件) 備考 (2件)
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