研究課題/領域番号 |
16K17813
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
超高層物理学
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研究機関 | 名古屋大学 (2017-2018) 国立研究開発法人情報通信研究機構 (2016) |
研究代表者 |
岩井 一正 名古屋大学, 宇宙地球環境研究所, 准教授 (00725848)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 太陽電波 / 電波バースト / 宇宙天気 / FPGA / デジタル分光 / デジタル分光計 |
研究成果の概要 |
本課題ではアナログデジタル変換器と、高速で信号を処理できるFPGAを組み合わせることで、入力信号をリアルタイムでデジタル化し高速フーリエ変換する「デジタル分光計」を開発た。その結果、時間分解能、周波数分解能だけでなく、実効ダイナミックレンジ、高調波特性、安定性などにおいても従来型の一般的な周波数解析装置に比べ高い性能を持つ装置の開発に成功し、この結果をまとめて論文として出版した。本装置を情報通信研究機構の保有する太陽電波望遠鏡に搭載し、太陽電波の連続観測を行った。その結果、多数の太陽電波バーストのスペクトル微細構造を検出することに成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で開発したデジタル分光計を搭載した太陽電波望遠鏡は、世界で最も高分解に太陽電波バーストのスペクトル観測が可能となった。本装置を用いて太陽観測を行った結果、太陽電波バースト中に既存装置では分解不可能だった多数のスペクトル微細構造がることを同定した。これらの科学成果は学術的に非常にインパクトが高く、結果が査読誌に掲載された。 開発したデジタル分光計は共同開発企業が製品として販売し、電波天文学はもとより、信号を高速処理する必要のある広い分野で応用が広がっている。
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