研究課題/領域番号 |
16K17817
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
地質学
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研究機関 | 茨城大学 |
研究代表者 |
山口 直文 茨城大学, 広域水圏環境科学教育研究センター, 助教 (80634120)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 津波堆積物 / 水路実験 / 堆積過程 / 堆積物粒径 / 時系列堆積過程 / 地質学 / 津波 |
研究成果の概要 |
津波堆積物の正確な識別と水理条件の復元に必要となる,詳細な時系列堆積・侵食過程を明らかにすることを目的として水路実験を行った.実験では,特に顕著な影響が考えられる(1)陸上地形,(2)堆積物粒径,(3)堆積物供給源の水深の3つの条件の下での堆積・侵食過程を調べた.実験の結果,陸上地形による強制的な水理条件変化の下での堆積物の空間分布や,堆積物粒径に依存した空間層厚分布の形成,海底堆積物の取り込みプロセスの水深依存性について,それぞれ時系列堆積・侵食過程との関係を明らかにすることができた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
津波堆積物は,過去の津波の発生間隔やその規模といった沿岸地域の防災リスクを評価する上で重要となる情報を得るための貴重な手がかりとなるが,その形成過程は不明な点が多く,その識別や解釈は様々な仮定や憶測を含んでいるのが現状である.こうした現状に対して本研究課題によって,これまでの単純な最大流速や最大浸水深に結びつけた考え方だけでは説明できない津波堆積物の多様性の理解につながる成果が得られた.こうした理解は,過去の津波による堆積物を正確に識別し,その形成過程や水理条件を解釈するための新たな材料を提供するものである.
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