研究課題/領域番号 |
16K17821
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
地質学
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
齊藤 哲 愛媛大学, 理工学研究科(理学系), 准教授 (00528052)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 花崗岩 / 大陸地殻 / 海洋性島弧 / 伊豆衝突帯 / 衝突帯火成活動 / マグマ定置深度 / 衝突帯構造発達 / 大陸地殻形成 / 衝突帯 / 新第三紀 |
研究成果の概要 |
本研究では、伊豆弧-本州弧衝突帯を構成する地殻岩石について深部地殻条件下での溶融実験を行い、大陸地殻を特徴づける不適合元素に富む花崗岩質マグマの生成モデルを提案した。さらに、上部大陸地殻平均組成に類似した化学組成を持つ甲斐駒ヶ岳花崗岩質岩体に地質温度圧力計を適応し、衝突帯深部地殻の溶融作用により生成した花崗岩質マグマの上部地殻での定置深度を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
大陸地殻を特徴づける不適合元素に富む花崗岩質マグマは、海洋性島弧衝突帯においてはマグマソースに成熟島弧地殻岩石が混入することにより生成しうることが溶融実験から実証された。このことは海洋性島弧衝突帯での大陸地殻成長過程を理解する上で重要な学術的意義を持つ。また甲斐駒ヶ岳花崗岩質岩体の定置深度と冷却史から、島弧衝突テクトニクスでの当岩体の上昇・削剥過程が明らかとなり、当地域の構造発達史の理解に重要な知見となった。伊豆衝突帯は現在進行形の衝突帯であり、地殻変動も活発であるとともに首都圏からも近く、その構造発達史の理解は将来の災害リスク評価の観点からも重要な社会的意義を持つ。
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