研究課題
若手研究(B)
現在の化学プロセスでは、化学物質の出発原料として炭化水素化合物が用いられることが多い。炭化水素化合物は、安定性が非常に高いために変換がむずかしい。そのため、炭化水素化合物から有用な化合物を生み出すには危険な高温高圧、強酸性条件であったり、環境負荷の高い重金属酸化物が用いられることが多い。このような現状を変えるべく、過酸化水素を酸化剤とする芳香族の水酸化を触媒するニッケル錯体触媒の開発を進めた。
本研究で、芳香族化合物と直接反応する化学種を低温条件下で単離することに成功した。酸化活性種は通常、単寿命で捉えることが難しいが、反応傾注で最も重要なステップを担う化学種である。これについて単結晶構造解析から各種分光、磁気的性質測定を行い、様々な方法で評価した。これらの情報をベースに、酸化活性種の電子状態について計算科学的な検討を行った。高活性な触媒反応系を構築していく上で、重要な情報が得られた。
すべて 2019 2018 2017 2016
すべて 雑誌論文 (13件) (うち国際共著 4件、 査読あり 13件、 オープンアクセス 2件、 謝辞記載あり 3件) 学会発表 (63件) (うち国際学会 8件、 招待講演 7件)
Communications Chemistry
巻: 2 号: 1 ページ: 1-7
10.1038/s42004-019-0115-6
Inorganic Chemistry
巻: 57 号: 16 ページ: 9738-9747
10.1021/acs.inorgchem.8b00289
Angewandte Chemie International Edition
巻: 印刷中 号: 26 ページ: 7640-7643
10.1002/anie.201802779
Eur. J. Inorg. Chem.
巻: 2018 号: 19 ページ: 1976-1983
10.1002/ejic.201800029
Zeitschrift fur Anorganische und Allgemeine Chemie
巻: 644 号: 14 ページ: 780-790
10.1002/zaac.201800083
Euro. J. Org. Chem.
巻: 2018 号: 15 ページ: 1789-1796
10.1002/ejoc.201800188
Inorganica Chimica Acta
巻: 471 ページ: 91-98
10.1016/j.ica.2017.10.031
J. Am. Chem. Soc.
巻: 139 号: 14 ページ: 5149-5155
10.1021/jacs.7b00675
Chem. Commun.
巻: 印刷中 号: 35 ページ: 4849-4852
10.1039/c7cc01840a
Dalton Transactions
巻: 46 号: 25 ページ: 8013-8016
10.1039/c7dt01789h
J. Inorg. Biochem.
巻: 177 ページ: 375-383
10.1016/j.jinorgbio.2017.08.016
Inorg. Chem.
巻: 56 号: 16 ページ: 9634-9645
10.1021/acs.inorgchem.7b01154
Chem. Eur. J.
巻: 22 号: 12 ページ: 4008-4014
10.1002/chem.201503846