研究課題/領域番号 |
16K17882
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
無機化学
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研究機関 | 大阪府立大学 (2017-2018) 中央大学 (2016) |
研究代表者 |
小玉 晋太朗 大阪府立大学, 工学(系)研究科(研究院), 非常勤研究員 (30612189)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | イリジウム錯体 / オキシムエステル / イミン / エナミン / 配向基 / 酸素官能基 / 金属錯体化学 / 求電子的活性化 |
研究成果の概要 |
2-アセチルピリジンオキシム酢酸エステルと二核イリジウム錯体 [Cp*IrCl2] (Cp* = η5-C5Me5) を反応させることにより、α-アセトキシイミンがイリジウムに配位した単核錯体が、室温で選択的に生成することを明らかにした。また、オキシムのカルボン酸エステルだけではなく、炭酸エステルやスルホン酸エステルでも対応する α-酸素化イミン錯体が生成した。本反応では、オキシムエステルのイミノ基窒素がイリジウムに配位することで N-オキシエナミンへの異性化が促進され、それに続く転位反応により α-酸素化イミン錯体が生成したものと考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
オキシムエステルのイミン―エナミン異性化を促進するためには、過剰量のメチル化試薬を使用する手法や高温条件が従来必要であった。本研究では、この異性化を「金属との錯形成」という新手法にて達成し、従来法よりも穏和な条件下でオキシムエステルからα―酸素化イミンへと変換することに成功した。本研究成果は、「オキシムエステルの金属錯体上での新規な反応挙動の解明」による錯体化学への学術的貢献のみならず、「有用物質の省エネルギーな合成法の開拓」という合成化学的立場から人類社会の持続的な発展に寄与するものと考える。
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