研究課題/領域番号 |
16K17889
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
機能物性化学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
前田 啓明 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 特任助教 (10771446)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2016年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 金属錯体ワイヤ / スピンクロスオーバー / 液液二相界面 / 界面合成 / 直線型配位子 / 枝分かれ配位子 / 金属錯体 / 構造解析 / 高スピン状態 / 錯体化学 / 電子輸送 / 電子状態 / 分子ワイヤ |
研究成果の概要 |
互いに混じりあわない二種類の溶媒それぞれに鉄イオンおよび直線型架橋配位子を溶解させ、それらを静かに重ねることで液液二相界面を作り、その界面にて錯形成反応を進行させることで薄膜状物質を合成した。薄膜状物質は金属錯体ワイヤからなることがサイクリックボルタンメトリー、紫外可視吸収スペクトル、原子間力顕微鏡観察により確認された。金属錯体ワイヤの磁気特性をSQUID測定で調査したところ、250 K近傍で部分的なスピンクロスオーバーが観測され、温度により電子状態を変化させることで、物性のスイッチングを行える可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
外部からの刺激を与えることにより物性のスイッチングや調節を行うことが可能な金属錯体ワイヤは、物質としては1種類であるが複数の特性を持つ多機能分子材料になりうる。このような物質は分子エレクトロニクスの分野においてシステムの小型化などに寄与すると考えられる。また、1つの素子が複数の素子の役割を兼ねることも可能になり、システムの消費電力の低減に寄与できるものと期待される。
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