研究課題/領域番号 |
16K17932
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
生体関連化学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
神谷 由紀子 名古屋大学, 工学研究科, 准教授 (00527947)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2017年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | RNAi / siRNA / pre-miRNA / FRET / 色素対 / 細胞内動態 / RISC / RNA干渉 / 蛍光イメージング / RNA / 色素 |
研究成果の概要 |
本研究ではRNAiシステムで生じる様々な状態のsiRNAを検出するための各種siRNA型プローブを開発し、siRNAの細胞内運命の解明に向けた研究を展開したいと考えた。申請者はこれまでに、RNAiの中核因子として機能するRISCの鎖選択性を制御し、アンチセンス鎖を選択的に取り込ませることが可能なsiRNAの設計を見出していた。本研究ではこの設計を基盤として、イメージングプローブとなる蛍光基-消光剤ペアならびにFRET型色素対を導入したsiRNAを開発することに成功した。またこれらを細胞内に導入し、可視化解析に取り組んだ。その結果、RISCの細胞内局在化の機構の一端を明らかにすることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
RNAi機構は遺伝子発現を制御する生体反応であり、RNAの新たな生物学的役割を示す興味深い知見をもたらす一方で、RNAiを応用した核酸医薬の開発が成功すれば実社会での応用が可能であることから魅力的な生体反応として注目されている。本研究で得られた知見は、核酸医薬となるべくsiRNAやAnti-miRNA oligonucleotideの設計において、細胞内動態の観点も取り入れた分子デザインの開発の基盤となるものである。また、様々なsiRNA型の核酸医薬が開発されているが、その細胞内動態を調査するための重要な技術となるものと考える。
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